26日から高知県内で、電力会社や電力の関係団体をかたり、個人情報を聞き出そうとする特殊詐欺の予兆電話=「アポ電」が相次いでいます。県警が実際の音声を公開し、警戒を呼びかけています。

(実際の音声)
「いつもご利用ありがとうございます。お客様の電気代は未払いのため2時間後停電となります。詳しくは1を押して担当へつないで下さい。大事なお知らせなのでなので至急ご対応お願いします。いつもご利用ありがとうございます」

「こちら日本電気協会といいます。どういったご用件でしょうか。もしもし、もしもし、お電話つながってますか、もしもし」

県警が公開したこの電話の音声。電力会社や電力の関係団体をかたって個人情報を聞き出そうとする特殊詐欺の予兆とみられる電話です。この電話は、29日午前9時すぎ、南国市の60代の女性の自宅にかかってきました。ディスプレイに表示された、見慣れない電話番号。女性は不審に思い、留守番電話にしたところ、さきほどの音声が残されていたといいます。

(南国市60代女性)
「最近非通知とかいろんな電話番号がかかってくる、着信がなるとギクッとする。(Q.対策は)留守番電話にして、すぐにでないということ、ナンバーディスプレイでナンバーを気をつけること」

県内では26日から29日の間に同じような電話が38件確認されていて、県警が特殊詐欺緊急警報を出し、警戒を呼びかけています。今回確認できた電話番号は、国際電話だったということです。

(高知県警本部生活安全企画課 山川智子 課長補佐)
「警察では留守番電話の機能を使うことや、防犯機能付き電話機を使うことをおすすめしている。誰かに一旦相談する。こんなことがあったんよと伝えてもらうだけでも冷却期間がおけるのでいいと思う」

県警によりますと県外では、今回と同様の電話で、「キャッシュカード」自体を渡すよう求められ、預金を引き出される被害が起きているということです。