九州北部地方では広い範囲で土砂災害の危険度が高くなっています。土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重な警戒が必要です。引き続き7月1日午前中にかけて、線状降水帯が発生する可能性があります。

朝鮮半島付近にある梅雨前線は、7月1日にかけてゆっくりと南下し、九州付近に停滞する見込みです。梅雨前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込み、大気の状態が非常に不安定となっています。

このため九州北部地方では、引き続き7月1日朝にかけて雷を伴った非常に激しい雨が断続的に降り、局地的に猛烈な雨となる所がある見込みです。これまでの大雨により、広い範囲で土砂災害の危険度が高くなっています。また、落雷や竜巻などの激しい突風が発生するおそれがあります。

<雨の実況>
 降り始め(29日午前2時)から30日午後3時までの降水量(速報値)
 山口県   美祢市東厚保 128.0ミリ
 大分県   日田市椿ヶ鼻 248.0ミリ
 長崎県  長崎市南山手町  74.0ミリ
 熊本県  湯前町湯前横谷 309.5ミリ

 <雨の予想>
30日に予想される1時間降水量(多い所)

 山口県 50ミリ
 福岡県 70ミリ
 佐賀県 60ミリ
 長崎県 70ミリ
 大分県 70ミリ
 熊本県 80ミリ

7月1日に予想される1時間降水量(多い所)
 山口県 50ミリ
 福岡県 70ミリ
 佐賀県 60ミリ
 長崎県 70ミリ
 大分県 80ミリ
 熊本県 80ミリ

7月1日午後6時までに予想される24時間降水量(多い所)
 山口県 200ミリ
 福岡県 250ミリ
 佐賀県 200ミリ
 長崎県 250ミリ
 大分県 250ミリ
 熊本県 300ミリ

線状降水帯が発生した場合は、局地的にさらに雨量が増えるおそれがあります。土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重な警戒が必要です。また、落雷や竜巻などの激しい突風に注意してください。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど、安全確保に努めてください。