富士五湖の一つ 西湖で放水用のポンプ小屋が浸水してまもなく1か月。

水位は未だ高い状態で湖畔のキャンプ場は営業への影響が続いています。

浸水しているのは西湖の放水用ポンプ小屋です。

西湖は、基準水位から80cmを超えると水門を開けて河口湖に放水していて、雨が多い場合などはポンプを使っています。

しかしこのポンプは、6月2日の大雨で稼動させたあと故障し浸水しました。

西湖自由キャンプ場 三浦毅 代表:
本来ならここから9m、その先に歩く場所があるが、1列目は全部使えない。

西湖自由キャンプ場です。

53か所あるキャンプサイトのうち最大17か所が水没し、この1か月の売り上げは例年に比べ約3割減少したということです。

三浦 代表:
水位の上昇については春先、6月に私の記憶では50年くらいで初めて。

6月の山梨県富士河口湖町の降水量は6月29日までに348mmと、6月としてはここ30年で最も多くなっています。

そのうえ放水用ポンプが使用できない影響もあり、西湖の水位は6月9日、基準値プラス1.96mと2023年最大を記録しました。

自然放水をしているため、現在の水位はピークに比べ約40cm減少しているものの懸念材料もあります。

三浦 代表:
当初は自然放水は1日3cmくらいは減っていたが、ここへきて1日2cm。水位が下がると自然放水の量もへるから、その影響ではないか。

ポンプ小屋の復旧のめどは立っておらず、山梨県は6月9日、仮設のポンプを4基設置しましたが、自然放水と併用できないため自然放水量が減少した際に稼働させる予定です。

三浦 代表:
これから梅雨の末期の雨、台風のシーズンに入りますので、秋口はもっとひどいことになるのではないかという心配をしている。水位をどれだけ早く落とせるか、そういう体制を作ってほしい。