ロシアによる軍事侵攻が続いているウクライナで、犠牲となった人の身元の特定が難航してることを受けて、ウクライナの警察は7月、検視などの技術を学ぶため、福島県内を訪れることになりました。

県内を訪れるのは、ウクライナ国家警察の検視や鑑識を担当する幹部10人で、7月中旬に来日して、警察庁や福島県警察本部で研修を行います。

ウクライナでは現在、ロシアによる軍事侵攻で多くの犠牲者が出ていて、遺体の身元の特定が難航しています。このため、ウクライナの警察は、東日本大震災で検視や身元確認の経験がある県警などから、検視や鑑識の専門的な知識を学ぶことにしています。

また期間中、浪江町の震災遺構請戸小学校を訪れるほか、震災で対応にあたった警察官と意見を交わす予定です。

浪江町の震災遺構・請戸小学校