■梅雨前線が南下へ 気象庁も緊急の呼びかけ
梅雨前線は、30日から7月1日にかけて本州付近を南下する見込みです。
南から暖かく湿った空気が流れ込み、前線の活動が活発となるでしょう。
九州や北日本から西日本の日本海側を中心に、広い範囲で大気の状態が不安定になる見込みです。
気象庁の立原秀一主任予報官は「雨の少ない日本海側の地域では、災害に結びついてもおかしくない雨量だ」と警戒を呼びかけました。
■ひと月分の雨量を上回る大雨のおそれも
【24時間予想雨量(~30日午後6時 多い所で)】
・九州北部 200ミリ
・北陸、近畿 180ミリ
・九州南部、東海 150ミリ
・中国、関東甲信 120ミリ
・東北 100ミリ
【24時間予想雨量(~1日午後6時 多い所で)】
・九州北部、南部、近畿 100~200ミリ
・中国、北陸、東海、関東甲信 100~150ミリ

6月ひと月分の平年の雨量は、東京167.8㍉、大阪185.1㍉、福岡299.1㍉です。
多い所では6月ひと月分の雨量を超える地域があるかもしれません。
特に、大雨が予想されている地域(200㍉以上)は、大阪・和歌山・島根・山口・福岡・長崎・熊本・鹿児島などです。

■梅雨前線の南下で大気は非常に不安定に
梅雨前線は、29日は朝鮮半島北部、30日は朝鮮半島南部~北陸、7月1日は本州日本海側 へと南下し、梅雨前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込んで活動は活発化し、大気の状態は非常に不安定になるでしょう。



【全国の雨の予想シミュレーション 30日(金)~7月2日(日)雨の時間帯は?(3時間ごと)】

















これまでの雨により、少ない雨量でも土砂災害の危険度が高まりやすくなります。
土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾らんに警戒し、落雷や竜巻などの激しい突風に注意してください。また”ひょう”のおそれもあるため、農作物や農業施設の管理にも注意してください。