夏の本格的な観光シーズンを前に、海での事故を想定した救助訓練が桂浜で行われました。

救助訓練には高知海上保安部や警察、消防、桂浜水族館のスタッフら21人が参加しました。桂浜では2011年8月、高波にさらわれ4歳の男の子が死亡したほか、去年9月にも県外から来ていた大学生が波に飲まれ、死亡する事故が起きています。

29日の訓練は、海に人が流されたという想定で行われ、救助者に向かって浮き輪を投げたり、心肺蘇生や搬送方法の手順を確認したりしていました。

(桂浜水族館 飼育員 菊池優大さん)
「浮き輪を投げるところだったり、正直、もっと簡単だと思っていたが、案外うまく飛ばなかったりだとか。『あなたはこれ、あなたはこれ(といった名指しでの指示)』というのを僕からやっていきたい」

(高知海上保安部警備救難課 和田賢治 専門官)
「うちの方で3つのお願い、救命胴衣の着用、防水パックに入れた携帯電話、連絡手段の確保、当庁の“118番”緊急通報があるので、もしもの時はそこに連絡いただければ」

これから本格的に始まる夏の観光シーズン。高知市や高知海上保安部は桂浜は急な高波や潮の流れが複雑なことから、波打ち際には近寄らないよう呼びかけています。