12歳の中学1年生 老舗時計店に弟子入りしたわけ

岡山県倉敷市に住む中学1年生、夢は「時計職人」です。彼はいま、高知県の老舗時計店に通い、修理の技術を学んでいます。

思春期で悩むこともありますが、周囲の応援を背に、夢に向かってかけがえのない「とき」を刻んでいます。

修理に挑むのは、100年以上前の時計。師匠とともに故障の原因を探ります。

(中村時計店 中村昭弘さん)
「3番だけやね。今ここが一番減っているね」

(小幡昂輝さん)
「あーひどいひどい。これは一番ひどい。穴が広がっています。ホゾという部分ですね」

歯車を固定するホゾ。長年の使用でホゾの穴が広がり、歯車の動きが悪くなっていました。

(小幡昂輝さん)
「修理し終わったとき、達成感をすごく感じるんですよ。三度の飯より時計、勉強より時計」

「弟子にするのに躊躇なし」小4にして門をたたいた小幡さん

高知県南国市の中村時計店。

毎週日曜日、倉敷市から時計の修理の技術を学びに来ているのは、中学1年生の小幡昂輝さんです。

(中村時計店 中村昭弘さん)
「弟子にするのに躊躇はなかったね。意欲があったから。小学校4年から時計を習いたいというのは、日本中でこの子一人だと思う」

(中学1年生 小幡昂輝さん(12))
「先生みたいな、技術的にもばっちりな時計職人になりたいと思います」