水揚げされたのは色鮮やかな「すじ青のり」。

実は、このノリ、海の中ではなく陸の上の施設で養殖されました。


三重県伊勢市で地元のノリ加工業者や漁協関係者らが合同で始めた陸上養殖。

「すじ青のり」は、もともと四国地方などの海で生育されていましたが、近年、海水温上昇などの影響で生産量が激減しました。

そこで…。


(Q:水槽に入っているのは海水ですか?)
「海水です。本当に、きれいな海水」


陸上養殖では、地下から汲み上げた質の良い海水の中に、1センチほどの「すじ青のり」の「種」を入れます。

かき混ぜながら光合成させると、3週間後には15センチほどに成長します。

28日、伊勢市の陸上養殖で初めて水揚げが行われました。


(陸上養殖を行う「IHK」 印南智夫代表)
「 この伊勢の地で、ひとつの産業・商品として育てていけるような生産量や品質のものを作っていきたい 」


海で養殖されるものよりも香りや色が上質だということで、業者は年間2.5トンの水揚げを目指しています。