携帯を持ってATMを操作している80代の高齢男性に気付き、特殊詐欺の被害を未然に防いだのは、なんと、7歳と5歳の姉妹でした。
2人はいったい、どのようにして被害を察知できたのでしょうか?

名古屋市の北警察署の署長から、27日感謝状を受け取ったのは、愛知県春日井市の鈴村天裕奈(あゆな)ちゃん7歳と妹の友裕奈(ゆうな)ちゃん5歳。2人のとったある行動で、特殊詐欺を防ぐことができたと、警察が感謝の意を伝えました。

(姉妹の母親)
「ここのATMです。この端の台で、おじいちゃんが電話をしながら操作されていたのを見ました」
6月17日、姉妹の母親の鈴村奈三さんは、2人を連れて名古屋市北区にあるATMを訪れました。


ATMの近くには、「ストップ!ATMでの携帯電話」と書かれたポスターなどが。このポスターを見ていた姉妹が、母親の鈴村さんにそっと教えてくれたそうです。
(姉妹の母親 鈴村奈三さん)
「友裕奈が私の足の方にきて『ねぇねぇママ』みたいな、ポスターの方を指さして『だめだよー』っていうのを教えてくれて」

その時、ATMの前には、携帯電話で話しながら、機械を操作する男性がいました。ポスターで警告されている状況が、実際に目の前で起きているのでは?鈴村さんは、すぐに男性に話しかけました。
(姉妹の母親 鈴村奈三さん)
「おじいちゃんが白い紙を置きながら操作をしていて、『大丈夫ですか?手伝いましょうか?』と言いました。最初はお節介かと思ったけど声をかけてみました」