信州大学のアメリカンフットボール部が2022年、一般社団法人を立ち上げました。
背景には、チームの強化に加え、部員が抱えるある問題がありました。

信州大学のアメリカンフットボール部、通称「WILDCATS(ワイルドキャッツ)」。

東海学生1部リーグに所属し、およそ60人の部員が練習に励んでいます。

そんなチームが2022年、新たな道を選びました。

部の「法人化」です。

■信大アメフト部 佐々木一之(ささきかずゆき)代表理事                                                                                      「もっと広く資金を集めるためにはどうしたらいいのかというところで任意団体だと立場が限られるので広く皆さんにアピールするために法人化という道を選んだ」

チームは2022年春、「一般社団法人」を設立。

練習着などに企業のロゴを掲載するスポンサーを募り、その収入を活動資金や練習環境の整備にあてます。

法人化の背景にあるのが、部員の経済的な負担です。

■吉谷泰音(よしたにやすね)主将                                    
「今部費で悩んでいる子がすごく多いので部費が軽減できれば、入ってくる新しい新入生も増えるだろうし現役の部員も部費が少ない方が活動しやすいと思う」

法人化する前のチームの活動費は、遠征費などを含め年間およそ600万円。

その半分を月額一人1万円余りの部費でまかなってきました。