民間軍事会社・ワグネル創設者プリゴジン氏の反乱について、ロシア独立系メディアがJNNの単独取材に応じ、「ロシア国民の間でプーチン政権への懸念が高まっている」と指摘しました。

ロシア政府の圧力を受け、今はラトビアに拠点を置くロシアの独立系メディア「ノーバヤ・ガゼータ ヨーロッパ」。プリゴジン氏の反乱について、マルティノフ編集長は…

ノーバヤ・ガゼータ ヨーロッパ キリル・マルティノフ編集長
「ロシア当局と検察庁はプリゴジン氏に対する捜査を継続中だ、という情報を得ています」

プーチン政権はプリゴジン氏をめぐり「刑事事件は取り下げられた」としていましたが、“責任追及の動きは続いている”と話しました。

また、反乱が国民に与えた影響を尋ねると…

キリル・マルティノフ編集長
「ロシア国民は国がとても弱く、プーチン大統領が事態をコントロールできていないことを知りました」

そして、影響は軍内部に及ぶと強調しました。

キリル・マルティノフ編集長
「軍の中で疑問を持ち始める人がどんどん増えてくるでしょう。それは何かの終わりをもたらす危機の出発点になると思います」

編集長は、長年権力を維持してきた「プーチン神話」崩壊につながる可能性があると指摘しています。