去年、奈良市の富雄丸山古墳から出土した国内最大の鉄剣「蛇行剣」が初めて報道関係者に公開されました。公開された「蛇行剣」は蛇のように曲がりうねったような形状となっています。

去年12月、奈良市の富雄丸山古墳で全長2m37cm、幅6センチの過去最大の「蛇行剣」が発掘されました。同時代の東アジアの鉄剣としては最大サイズで、古墳時代の金属工芸の水準の高さを示す傑作とされています。

橿原考古学研究所などによりますと、その後の調査で剣の表面についた土壌やサビを除去すると、剣の鞘部分が木製だったことがわかったということです。また、柄と呼ばれる剣を手で握る部分には漆が塗られていて、その上には赤色顔料がついていたということです。

(橿原考古学研究所 学芸アドバイザー・岡林孝作さん)
「剣そのものが非常に大きいので装具もキングサイズだと思う。裏面の状況みて剣の巨大な装具の実態がわかれば」

今後、蛇行剣の裏面のサビなどを除去する作業を行い、将来的には一般公開を目指すということです。