岡山県に本社を置く企業の社長の平均年齢を民間の調査会社が集計・分析したところ、平均年齢は59.9歳で前年より0.2歳上昇し、過去最高を更新したことがわかりました。

帝国データバンク岡山支店が、企業概要ファイル「COSMOS2」から、2022年12月時点の企業(個人経営・非営利団体・公益法人を除く)の社長データを抽出した全国の調査結果をもとに、岡山県に本社を置く企業1万5456社の社長の平均年齢を集計・分析したものです。

業種別で比較すると、社長の平均年齢が最も高かったのは「不動産」で63.1歳、次いで「卸売」が60.8歳、「小売」が60.4歳と続いています。

また年商規模別で社長の平均年齢をみると「1億円未満」の規模では「70代」が全体の24.6%「80歳以上」が5.9%と岡山県内の企業のうち「70歳以上」が社長に就いている割合は30.5%を占め、小規模・零細企業で高齢社長が多いことがわかったということです。      

帝国データバンクでは「小規模・零細企業で世代交代や事業承継がスムーズに進んでいない状況がうかがえる。生産年齢人口が減少する中、ポストコロナを見据えた地域経済の維持・発展には、経営者の世代交代のみならず、起業家の育成や事業承継の支援策も欠かせないだろう。」とまとめています。

一方で、都道府県別で「岡山県」の社長の年齢の高さは全国で38番目、中国地方では唯一社長の平均年齢が60歳を下回り、最も若かったということです。