東京のデザインスクールに通う10代の生徒たちが静岡県の伊豆の温泉街をPRしようと動画を作りました。テーマは「チル」。くつろぎや癒しを意味するSNSなどで使われる言葉を打ち出し、旅館に若者を呼び込もうという戦略です。
軽快な音楽に合わせてカラフルな照明に彩られた動画。この動画の舞台で「おおチル荘」と紹介されたのは、伊豆長岡の温泉旅館「おおとり荘」です。この動画を企画・制作したのは東京のデザイン専門学校「バンタン デザイン研究所」の生徒たちです。
<北風桃花さん>「チルっていう言葉が落ち着く、リラックスするだったり、若者の中で流行っている言葉だったんですけど、それをおおとり荘の名前とかけておおチル荘。若者の中でチルってはやっている言葉だったので」
旅館の名前をもじるという奇抜なアイデア。説明を受けたおおとり荘の支配人はその大胆な発想に驚かされたと話します。
<おおとり荘 原勝政支配人>「ここが、おおチルって、大丈夫かなという感じでした。うちは受け身でもう好きなことをやってくださいと」
長引くコロナ禍で観光業界は深いダメージを負っています。温泉旅館は客の高齢化もあり、若い層へのPRは大きな課題です。そこで作られたのが今回のPR動画。この映像の中には、彼女たちの特技も生かされています。
<北風桃花さん>「映像なので分かりやすくメイクをやらないと見えないので、濃いめにやったりとか、毎日勉強していることなので活かせてよかった」
出演者のヘアメイクやスタイリングは彼女たちがスクールで習う、いわば「本業」の部分。撮影時も生徒がすべて考えて実践しました。今回の撮影で新たに発見したこともありました。
<専門学校の生徒>「かわいい」「和を感じる」
生徒たちがおおとり荘を訪れた際、最初に反応したのが「つるし雛」でした。
<専門学校の生徒>「東京ではなかなか見る機会がないので」
<藤原凛香さん>「チルで全部を新しくするんじゃなくて、ここの旅館の良さや地域の良さも残しつつ」
私たちにとっては見慣れたものですが、昭和レトロブームも相まって首都圏に住む彼女たちにとっては価値のある光景に。こうした価値の再発見は県内の観光業の大きなヒントになります。
<おおとり荘 原勝政支配人>「通常のレールに乗っていても仕方ないので、どこかではみ出したい。今後チルいという言葉が高齢者も耳にする言葉になると信じてやっていく」
この旅館では20代の宿泊客を対象にしたチルい宿泊プランをすでに始めています。若者の感性は観光業をよみがえらせることができるのか。今回の動画は起爆剤になることが期待されています。
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