福島第一原発の処理水を海に放出するための海底トンネルについて、東京電力は、27日朝、設備全体の試運転を問題なく終えたことを明らかにしました。
東京電力は、26日、海底トンネルを堀った掘削機の引き揚げや、出口部分への蓋の設置を行い、放出設備の工事を完了しました。東京電力によりますと、真水と海水を流す試運転も、問題なく終えたということです。
28日から3日間は、原子力規制委員会による使用前の検査が行われ、緊急時に水を遮断する装置が正常に停止するかなど設備全体を確認し、合格すれば、処理水の放出設備が整うことになります。
一方、処理水について政府と東電は、「関係者の理解なしにいかなる放出もしない」という漁業者との約束については、いまだに判断を示していません。














