太平洋島しょ国のフィジーが台湾の代表機関の名称を「駐フィジー台北商務弁事処」に変更したことを受け、中国政府は歓迎の意を表明しました。

中国外務省 毛寧報道官
「フィジー政府は一つの中国の原則を厳守し、台湾のフィジー駐在機構という間違った名称を正す決定を下し、いわゆる外交特権を取り消した。中国はこれを歓迎する」

台湾外交部によりますと、フィジーにある台湾の代表機関の名称は最近「中華民国駐フィジー商務代表団」から「駐フィジー台北商務弁事処」に変更されました。

代表機関の名称は今年3月に「中華民国」を冠する名称に変更されたばかりでしたが、わずか3か月余りでフィジー政府が方針を覆した形になります。

フィジーでは去年12月、新たに首相に就任したランブカ氏が中国と距離を置く動きも見せていましたが、台湾外交部は、今回のフィジー側の方針転換の背景には中国側からの圧力があったとしています。