三重県志摩市の「伊雑宮御田植祭(いざわのみや おたうえまつり)」が24日に4年ぶりに完全復活し、男衆が大うちわのついた竹に群がる「竹取神事(たけとりしんじ)」では豪快な泥しぶきが上がりました。

「伊雑宮御田植祭」は、志摩市磯部町にある伊勢神宮の別宮「伊雑宮」の御料田(ごりょうでん)で900年以上続く伝統の祭りです。
千葉の香取神宮、大阪の住吉大社とともに、日本三大御田植祭とされています。
ことしは呼び物の「竹取神事」が4年ぶりに復活。
田んぼの中で大うちわの付いた高さ15メートル以上の大竹(おおだけ)が倒されると、裸男たちが一斉に竹などを奪い合いました。



竹は豊漁や商売繁盛などの御利益があるとされ、訪れた観光客は勇壮な姿をカメラに収めていました。
(祭りの参加者)
「田んぼに浸かって、みんなで楽しくやらせてもらった」
「すばらしい伝統なのでずっと続いていくといい」

この後、雅楽の美しい音色の中、赤いたすき掛けの早乙女に扮した地元の小中学生たちが苗を植えていきました。
この祭りが終わると伊勢志摩地方に本格的な夏が訪れます。