24日、原子力規制委員会が福島第一原発の処理水を海へ流す設備を視察し、山中伸介委員長は、設備の最終的な検査を6月28日から始める方針を明らかにしました。

原子力規制委員会は24日、ほぼ設備が完成して試運転が行われている福島第一原発の処理水の放出設備を視察しました。国と東京電力は、福島第一原発にたまる処理水を、基準を下回る濃度まで薄めて、夏ごろまでに海に流す計画です。

視察を終えた規制委員会の山中委員長は、設備全体の性能を確認する最終的な「使用前検査」を、6月28日から始めることを明らかにしました。

原子力規制委員会 山中伸介委員長「28日から受検ということで、まずは遮断弁の性能など確認できるところから使用前検査を行いたいと考えております」

また、25日は午前5時半ごろから、海へ放出するためのトンネルを掘った「掘削機」を引き上げるための準備作業が行われていて、使用前検査に合格すれば放出に向けた準備は整うことになります。