学生じゃなくてもいいんです。
興味がある人なら誰でも参加できる「部活」が長野市の中心市街地で始まります。
一体どんな活動なんでしょうか。

■落語
「こっち向いてこっち向いてしゃべっていると終わっちゃう。これがもともとの落語のスタートでございましてね【向こうの空き地に囲いができたってね】【へえ~】これだけなんですね」

長野市で小学校の教師をしながら落語家として活動する快楽亭狂志(かいらくていきょうし)さん。

小噺(こばなし)を披露しているのは寺の本堂です。

22日は、7月から始まる「まちの部活動」の活動場所、長野市中央通りの本願寺長野別院を、部活のスタッフと下見しました。

■快楽亭狂志さん
「いやいやいやこれはいいですね。広さもちょうどいいしここでできたらいいですね」

「まちの部活動」は、県が文化芸術の担い手を支援する事業「信州アーツカウンシル」に採択された新しい取り組み。

初年度は、快楽亭さんが顧問を務める古典芸能部のほか、CMや舞台音楽を手がけるプロの作曲家による音楽部、長野市中条の金属造形作家による美術部の3つがスタートします。

どの部にも共通するのが、中高生以上なら年齢、経験、居住地域不問、興味があれば誰でも参加できるという点です。

「どんな人が来るかだよねまだわからないから大人が主体になるのか、中高生みたいな人がくるのか」                                               「小噺から始めて今年はそこまででもいいし」

あえて対象を限定せず、幅広い人たちが文化や芸術を通じてつながる場をまちなかに作れたら面白そう…。

そんな思いで「まちの部活動」を企画したのは、長野市西後町(にしごちょう)でまちと人、人と建物をつなぐ活動に力を入れるRーDEPOT(あーるでぽ)。

担当の川向思季(かわむかいしき)さんは、アートという切り口を通じてまちなかで自分を表現する人が増えていけばと話します。

■川向思季さん                                                     
「多分趣味とか、自分の好きとかもしかしてこれをきっかけに好きになってみたいなのか、まちの人が集まって一緒に場を作ることが、もしかしたらゆくゆくはそれが“まちを作る”につながっていくのかなと」

顧問を務める快楽亭さんも、まちを舞台に活動の幅が広がることを期待します。

■快楽亭狂志さん                             
「その辺のまちを歩きながらね、“着物を着てどちらにおでかけ?”“ちょっと落語のお稽古に”なんてなるといいなと思っていますけどね」

「まちの部活動」は部員募集中で、音楽部は高校生以上、美術部と古典芸能部は中学生以上が対象でそれぞれ定員があります。

参加費は中高生無料、それ以外は3000円だということです。