香川県の琴平バスが「新たな観光バス」を開発しました。「近年のコロナ禍で人気が再燃したあるもの」と旅ができる、全国初の試みです。


(リポート 古川豪太記者)「このバス、外観は普通の観光バスですが、中に入ると【画像】のようにずらりと自転車を積むことができます。自転車とともに旅する『サイクルバス』です」


貸し切りバスなどを運行する琴平バスが開発した、サイクルバス「ブリーズボヤージュ」です。

電動リフトがついていて、簡単に自転車を積むことができ、客席部分に12台の自転車を固定してそのまま運ぶことができるのは全国で初めてだといいます。

さらにトランクも合わせると全部で20台を積み込め、最大で乗客21人のバス旅行が可能です。

自転車競技の日本代表だったオリンピアンの協力を得て開発したもので、「四国の観光をサイクルツーリズムで活性化しよう」という試みです。

(アトランタ五輪 自転車競技出場 真鍋 和幸さん)
「こういったバスがあったら、例えばいいところまで連れていってもらって、そこを走って帰ってくるとか、スポーツとして自転車にのってない方も、今まで行けなかったようなところまで行けるようになったんじゃないかと」

このバスを使えば、サイクルツアーの場所も距離も自由に設定可能。「人気のしまなみ海道だけを自転車で」という旅なら、普通の観光バスより1割ほど高い10万円程度で利用できます。

(琴平バス 楠木 泰二朗 社長)
「初心から上級者まで、いろいろな旅の提案ができるかなと。すでに台湾の旅行会社とかタイの旅行会社など、バスの引き合いもいただいているので、これからもっと広げていきたい」

サイクルツーリズムの可能性を広げる全国初のバス。自転車と共に楽しむ新たな旅が始まります。














