静岡県牧之原市の園児置き去り死事件を受けて、2023年4月から義務化された幼稚園などの送迎バスの安全装置について、県は6月末までに対象のバスの7割で設置が完了する予定だと発表しました。
富士宮市の万野幼稚園での送迎の一コマ。引率の保育士が最後の園児と一緒に降りると、バスの運転手が最終点検をするのが決まりです。
<バスの安全確認装置>
「確認が完了しました」
送迎バスの安全装置を新たなものへと取り替えました。人感センサーと360°撮影できるドライブレコーダーがついた最新の装置。車内の様子はリアルタイムで園内のパソコンから確認できます。
<万野幼稚園 吉田智昭園長>
「どんなにやってもヒューマンエラーは起きてしまうので、なるべく早く、特に暑くなってきて、真夏日が続いているので、1つの大きな安心材料として早めにつけたいと思った」
2022年9月、牧之原市の川崎幼稚園で通園バスに3歳の女の子が置き去りにされ、熱中症で死亡した事件を受け、国は2023年4月から保育所や幼稚園などの送迎バスに安全装置の設置を義務付けています。
<県こども未来課 鈴木安由美課長>
「県が一丸となって啓発を進めていかなければならない」
県は22日、初めて安全装置の設置状況を公表。国が施設に対して可能な限り設置するよう促す6月末までに装置の設置が義務付けられるバス593台のうち、7割にあたる418台で設置が完了する予定だと発表しました。県独自の調査では8月末までには8割まで設置が進む見通しだということです。
メーカー側の改良も続けています。富士宮市で自動車のエンジンなどを手がけるメーカーは、そのノウハウを生かして送迎バス用の安全装置を製造しています。
2022年、11か所の幼稚園で行った実証実験ではエンジンを停止させると警備モードになるため、送迎中や給油時に停車する度、ボタンの操作で警備モードを解除する必要があり、運転手の手間や負担が大きくなっていました。
<エッチ・ケー・エス開発部 大庭典子課長>
「キーを抜き取った時だけ働くようにしたら、ドライバーの負担が減るのではないかということで、そのような仕様にしたのが最大のポイント」
運転手の負担が減れば、その分、思わぬ落とし穴を見つける時間に充てられるかもしれない。子どもたちの命を守るため、現場の努力は続きます。
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