JR東海は6月22日、リニア新幹線工事で静岡県外に流出した水を戻す「田代ダム案」について、ダムを管理する東京電力との協議を開始したと発表しました。

田代ダム案はリニア新幹線の工事によって大井川の水が県外に流出する分、静岡市葵区の田代ダムの取水を抑制して相殺するという考え方です。

この案をめぐっては、6月14日、JR東海が東京電力と協議を開始するために必要な前提条件を再修正することで、大井川流域の市や町の合意が得られたことを静岡県がJR東海に伝えていました。

リニア新幹線

JR東海は国や山梨県、静岡市などからも前提条件について確認が取れたため、6月22日に東京電力と協議を開始することになったということです。

JR東海は今後、東京電力との協議を踏まえ、取水抑制の方法などを検討し、流域の市や町に説明していく方針です。