子どもたちの『沖縄の歴史』に関する関心・知識が低下、その理由は
去年、沖縄歴史教育研究会が高校生を対象に行った調査では、沖縄の日本復帰の日を5月15日だと答えられた生徒は22%に留まりました。

また県内の小中学校などを対象に行った別の調査では『沖縄の歴史』の学習指導時間が、年間指導計画にない学校が14%にのぼっています。
沖縄戦や復帰を知らない教職員も増える中、子どもたちが沖縄の歴史をどう学んでいくかは喫緊の課題です。
そんな中、新たな教材づくりに挑む元教員たちがいます。定年を迎えた教員たちが集まる県小中学校歴史教育研究会です。
県小中学校歴史教育研究会 山内治副会長
「現場の先生方が非常に多忙で疲弊しているというのもあったもんですから、ましてや何か思いはあっても、その手立てとなる、今回は教材なんですけど、その教材がなかなか無いんですよ」
研究会が去年から計画するのは沖縄の歴史を伝える短編アニメ制作です。

琉球の先史時代から、沖縄戦や復帰後の歴史までを伝える教材用のアニメ制作を計画し、今月はシンポジウムも開催。首里城復元と合わせた2026年の完成を目指して資金集めもスタートしています。
山内副会長
「一番は県内の小中学校でアニメを使って少しでも沖縄の歴史文化の授業が実践できることが一番の目標だと思うんですね。そしてもう一つは沖縄に来る修学旅行の団体にも配って事前学習であったりとかそういったことができるような、何か工夫ができたらと思っています」
沖縄戦の悲劇を二度と繰り返さないように。子どもたちの笑顔が永遠に続くように。その歴史を伝え、平和を祈る活動が続いています。