去年1年間に全国の警察に届け出のあった認知症の行方不明者はおよそ1万8700人で、統計を取り始めた2012年以降、この10年間でほぼ倍増していることが警察庁のまとめで分かりました。
警察庁によりますと、去年1年間に警察に届け出があった認知症の行方不明者の数は前の年よりも1073人増えて1万8709人となり、統計を取り始めた2012年の9607人から、10年間でほぼ倍増し、最多を更新しました。
このうち男性は1万314人、女性は8395人で、年代別では60代が938人、70代が6968人、80代以上が1万670人でした。
77.5%が届け出を受理した当日に、99.6%が受理から1週間以内に所在が確認されているということです。
また、認知症も含めた行方不明者の総数は前の年よりも5692人増えて8万4910人で、2年連続で増加しています。
年代別では20代が最も多い1万6848人、次いで10代が1万4959人と、10代と20代が行方不明者全体のおよそ4割を占めています。また、80代以上は1万3749人でした。
警察庁は、認知症による行方不明者が年々増えていることを踏まえ、早期発見に向けて自治体などと連携を強化したいとしています。
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