その後の調査でこの女性職員が少なくとも191回、合計6696万3277円を横領していたことが分かりました。また横領の事実を隠すために虚偽の書類を作成し、上司に報告していたということです。

また女性職員からは5月31日、「返済する」という趣旨の文書が総務課長に提出され、今月1日に町の口座へ6600万円が入金されているということですが、町の調査に対して90万円余りの差額があることから、阿賀町は女性職員に対して早期の返済を求めていく方針です。また警察への刑事告訴も検討しているとしています。

また阿賀町は21日、当時の建設課長など女性職員の上司だった職員7人について、管理監督責任として減給10分の1・1か月~3か月の処分としたほか、町政に対する信用を失墜させた責任として、神田一秋町長も給料10分の3・3か月の減額としました。
町では「チェック機能が甘かった」として、支払処理については複数の決裁者による決定とするなど一義的な対策を行っていますが、さらなる再発防止策を検討しているということです。

阿賀町の神田一秋町長は「町職員が長年にわたり不正を繰り返していたことは、町民の皆様の信頼を著しく損なうとともに、阿賀町の名誉・信用を失墜させる行為であり、痛恨の極みであります。今後は、二度とこうした事件、不正行為が起きることのないよう、組織の在り方、業務執行体制の改善、そして職員指導を徹底し、一日も早い信頼回復に向けて努めてまいります」とコメントしています。