フランスで開かれている世界最大規模の航空ショーで、開発競争が進む「空飛ぶクルマ」の展示コーナーが初めて設けられ、注目を集めています。

フランス・パリ郊外で開かれている航空ショー。49の国と地域から、およそ2500の企業が参加し、最新の航空機などが展示されています。

4年ぶりの開催となる今年は、各国で開発競争が進む「空飛ぶクルマ」の展示コーナーが初めて設けられました。

記者
「コックピットに座ってみると、足が伸ばせて、広いんです。そして、操縦はスティックのみで行うということです」

ドイツのベンチャー企業「ボロコプター」が開発した2人乗りの「空飛ぶクルマ」。電動で18個のプロペラを使い、最高、時速110キロで飛行できます。来年の夏、オリンピックが開かれるパリとその近郊で、5つの離着陸場を使い、「空飛ぶタクシー」としての運航を計画しています。

ボロコプター広報担当 糸賀晶子さん
「一番(の狙い)は渋滞緩和とエコです。オリンピックのタイミングで世界中の方々に見て聞いて触れて頂くという所に大きなメリットがある」

パリでの運航は、2人乗りの「空飛ぶクルマ」5機から10機での運用を予定していて、機体を座席数の多いものに変更することも検討しているということです。