ロシアのショイグ国防相は、ウクライナが欧米から供与された兵器を使って、ロシアが一方的に併合したクリミア半島などへの攻撃を計画していると主張し、攻撃されれば「ウクライナの中枢を攻撃する」と警告しました。

ショイグ国防相は20日、ロシア軍幹部らとの会議で、ウクライナ軍がアメリカから供与された高機動ロケット砲システム「ハイマース」と、イギリスから供与された長距離巡航ミサイル「ストームシャドー」を使って、ロシアが一方的に併合したクリミア半島などへの攻撃を計画していると述べました。「アメリカとイギリスを争いに巻き込むことになる」とけん制するとともに、実際に攻撃されれば「ウクライナの意思決定を行う中枢をただちに攻撃する」と警告しています。

また、ショイグ氏は、ウクライナの反転攻勢について、今月4日以降、あわせて263回の攻撃を「すべて撃退した」としました。

こうした中、ロシア国防省は、ウクライナに供与されたドイツ製の戦車「レオパルト」を破壊したとされるロシア兵に対し、起業家の財団から100万ルーブル、日本円でおよそ170万円の報奨金が贈られたと発表。オリンピックのレスリング競技で3度金メダルを獲得した上院議員のカレリン氏が病院を訪れ、賞状を渡す映像を公開しました。