中国政府は20日、台湾からライチの輸入を再開すると発表しました。来年の台湾総統選挙に向けて、中国と交流すればメリットがあるとアピールする狙いとみられます。

台湾からのライチの輸入に関しては、中国の税関当局がおととし9月、害虫が検出されたなどとして輸入を停止していました。台湾メディアによりますと、中国に近いとされる最大野党・国民党の夏立言副主席らが18日、台湾政策を担当する中国国務院台湾事務弁公室の宋涛主任に輸入再開を求めていたということです。

中国国営メディアによりますと、国務院台湾事務弁公室の報道官は輸入再開について「台湾の同胞を一貫して尊重し、利益をもたらす」と強調。来年1月に台湾総統選が控える中、中国と関係を構築することが利益につながるとアピールする狙いとみられます。