20日も多くのところで夏日となった福島県内ですが、今年は熱中症の搬送が去年と比べ増加しています。専門家は、急激な気温の変化が大きな要因と分析していて、熱中症を防ぐための注意が必要です。
阿部正輝記者「まだ6月下旬の福島市ですが、きょうは夏本番を思わせるような強い日差しを感じる」
20日の県内は、福島市で29.1℃、会津若松で28.7℃など、各地で真夏日に迫る暑さとなりました。
こうした中、今年、県内では熱中症の搬送者が増えています。今年に入ってから18日までに130人が搬送されていて、去年の同じ時期と比べて32人多くなっています。
県立医科大学の各務竹康准教授は、熱中症が増えている要因を次のように分析します。
県立医科大学・各務竹康准教授「今年は暑い日が去年と比べて非常に多い。それに加えて暑い日が続かないということが非常に大きい」
6月1日から20日までの福島市の最高気温を見ると、特に8日から14日までは気温の高い日と低い日を1日ごとに繰り返しているのがわかります。

各務准教授「暑い日が続くとだんだん暑さに身体が慣れてくるが、暑さに慣れる前にまた涼しくなり、リセットしてしまう」
気温の高い日は外に出ないなど「暑さを避ける」ことが熱中症を防ぐうえで最も大事だと話します。
各務准教授「定期的に休憩を取る、少しでも日陰に入る、そして飲み物などで身体の中から冷やすなどの対策をこまめに行ってほしい」
暑い日が続く県内、各務准教授は、わきの下や足の付け根などを冷やすことも有効な対策と呼びかけています。














