世界の人口は40年後には今よりも25%増え、100億人を超えると言われていて、食糧問題は深刻な課題です。6月13日、静岡県袋井市の小学校では、食糧危機を救うかもしれないあるスーパーフードを使った給食が提供されました。
いつもと変わらない給食の風景ですが…、この日、世界初の“食糧危機を救うかもしれない挑戦”が行われていました。子どもたちが食べている「緑色の衣がついたはんぺんフライ」が、それです。
「緑色のはんぺんフライ」の秘密は、衣に混ぜているこの粉末。実はコレ、水中に生える「藻」なんです。この「藻」が食糧危機の救世主として期待されているんです。
宮城県石巻市。給食に使われた藻は、ここで培養されていました。「イービス藻類産業研究所」が生産・販売しているのは「ナンノクロロプシス」。大きくても5ミクロン=0.005ミリと、目には見えないほど小さな食用の「藻」です。ナンノクロロプシスは、100gあたりのタンパク質の含有量が50gと、他の食品と比べてかなり優れています。さらに葉酸や鉄分などの栄養素が61種類も含まれているということです。味はどうなんでしょう。
<山口駿平記者>
「黒はんぺんの衣に混ぜられたナンノクロロプシスの粉末をそのままいただきたいと思います。んん…この量でも口の中に『アオサ』みたいな磯の香りがすごく広がりますね」
「ナンノクロロプシス」が“救世主”と期待される所以は、その育てやすさにもあるそうです。
<イービス藻類産業研究所 寺井良治社長>
「海外では砂漠のど真ん中でも海水があって日光があれば育てることができる」
「食育」に力を入れる袋井市は、子どもたちが食糧問題について考えるきっかけにと、世界初の「藻を使った給食」を提供しました。「黒はんぺんの藻揚げ」子どもたちの感想は…。
<児童>
「カリカリでおいしいです」
「藻は食べたことないんですけど、普通のはんぺんと違って海の味がするような感じがします」
おかわりをめぐって、じゃんけん大会が巻き起こるほどの人気でした。
<袋井市教育委員会 おいしい給食課 小鷹義晴課長>
「子どもたちも、おいしそうに食べていましたし、実際、検食(試食)でも非常においしく頂きまして、またこれが今後につなげていければなと思っています」
<イービス藻類産業研究所 寺井良治社長>
「ナンノクロロプシスが持っている特性は、社会問題を解決するのにすごく有効なものだと思う。何年か後には給食の献立の中に普通に藻が入っているという時代が来ると思いますよ」
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