IGRいわて銀河鉄道は16日に株主総会を開き、4年連続赤字となった昨年度の決算を承認しました。その後の取締役会で鈴木敦新社長の就任が正式に決まりました。
IGRいわて銀河鉄道の昨年度の営業収入は、前の年度から1億1000万円あまり減って39億3859万円でした。経常損益は運行支援交付金といった営業以外の収入が増加したため、約624万円の黒字です。しかし去年8月の大雨災害により2億8100万円に上る災害損失の影響で、7100万円あまりの当期純損失を計上して4年連続の赤字決算です。16日は総会後に取締役会も開かれ、浅沼康揮社長が任期途中で退任するのに伴い、新しい社長として専務の鈴木敦氏が就任する人事が正式に決まりました。鈴木新社長は「落ち込んだ需要をどのように盛り上げていくか。需要を掘り起こし利用拡大に取り組んでいきたい」と抱負を述べ、安全で安定した鉄道の運行と沿線地域の活性化に向けて決意を新たにしていました。