女性は、若い世代ほど「昇進できる」「管理職につきたい」と考えている人が多いことが内閣府の調査でわかりました。

きょう閣議決定された2023年版の「男女共同参画白書」では、「新たな生活様式・働き方をすべての人の活躍につなげるために」というテーマで特集が組まれています。

およそ2万人の男女を対象に調査した結果、20代の女性で、▼「昇進できる」と考える人は39.3%、▼「管理職につきたい」と考える人は28.9%で、40代より上の世代と比べると、どちらも10ポイント以上高いことがわかりました。

また、子どもを持つ男性で、▼「仕事の時間を減らしたい」と答えた人は40代から60代で25.7%、20代から30代では34.1%、また、▼「家事・育児の時間を増やしたい」という人は40代から60代で14.3%にとどまったのに対し、20代・30代では27.7%にのぼっていて、若い世代ほど家事や育児に積極的に参加し、育児休暇を取る意欲も高いことがわかりました。

白書はこうした調査結果を踏まえ、「男性は仕事、女性は家庭という固定的な性別役割分担が前提の『昭和モデル』から、すべての人が希望に応じて家庭でも仕事でも活躍できる『令和モデル』へ、めざす方向を切り替える時」と指摘しています。