国会の会期末が迫るなか、岸田総理は、今の国会での解散は「考えていない」と明言しました。なぜ、解散を見送ったのでしょうか。
岸田総理
「立憲民主党が内閣不信任案を出すというのであれば、内閣の基本姿勢に照らして即刻否決するよう、先ほど茂木幹事長に指示を出しました。(Q.今国会で解散はしないということか?)解散については、今は、今国会での解散は考えておりません」
岸田総理は、「先送りできない課題に答えを出していくのが岸田政権の使命」と改めて強調したうえで、立憲民主党が提出する方向で調整している、内閣不信任案を否決するとし、今の国会での解散は考えていないと明言しました。
複数の政府与党関係者によりますと、岸田総理はきのう午後、松野官房長官や木原副長官ら数人と野党の出方を分析したうえで、こうした方針を最終決定したということです。
そのうえで、総理自ら記者団に情報を発信したいと申し出たということです。
早期解散を模索していた岸田総理でしたが、▽足元の内閣支持率が下落傾向にあること、▽自民・公明の選挙協力がうまくいっていないこと、▽麻生副総裁や茂木幹事長ら党幹部が相次いで慎重論を唱えたことなどを受け、断念したものとみられます。
ある自民党幹部は「これで野党の動きはニュースにならなくなる」と不信任案提出より前のタイミングでの表明を評価しました。
一方で、別の自民党幹部は「今回は絶好の機会だった」「先延ばしすると、今以上の機会は訪れず解散が打てなくなる」などと悔やんでいます。
注目の記事
「大人の財力で手に入れたい」シール集めは“リベンジ” 平成レトロ注目は「平成女児」【Nスタ解説】

「現金を使えない子が増えた」“新潟唯一の問屋”を継いだ駄菓子屋店主が日々感じる“現代の子ども”と時代を超えて続く“小さな社会” 新潟市秋葉区

「自分は小児性愛者、女の子にしか興味がない」 再婚相手の娘(8)とその友だち(7)2人に性加害 45歳の男は7年前にも同様の事件 事実上”野放し”に

「田舎の造園屋」が魂を込める“105万円の推し活” 同郷の横綱・大の里への愛があふれて社長は本場所の“懸賞金スポンサー入り”を決断

「お昼ごはん、何が食べたい?」と聞かれたら…どう答える?地雷ワードと神ワード 共働き世帯増も、家庭内の役割は変わらず?

「朝起き上がれない…」“なまけ” と誤解されやすい起立性調節障害 不登校の児童生徒の約4割が苦しむ 適切な理解と支援を
