岸田総理は、今の国会での解散は「考えていません」と明言しました。国会記者会館から官邸キャップの川西記者です。

野党は内閣不信任案を出す、総理は解散に踏み切るか、というクライマックスだったわけですが、幕切れはややあっけないものでした。

記者
「今国会で解散はしないということでよろしかったでしょうか?」
岸田総理
「解散については、今国会での解散は考えておりません」

岸田総理はこのように明言したうえで、立憲民主党が提出を調整している内閣不信任案についても「内閣の基本姿勢に照らして、即刻否決するよう、先ほど、茂木幹事長に指示した」と明らかにしました。

これまで岸田総理は早期解散を模索し、「今ではない」などの与党内の慎重論にも耳を貸していないように映りました。

ある政権幹部は「最後は自分が決める、というリーダーとしての求心力を意識しているのでは」と解説していました。

ただ、やるぞやるぞと言いながら、政権の中枢や与党内に具体的な選挙に向けた動きが見られなかったのも事実です。

これで解散のタイミングは今年の秋以降となりますが、「解散を決断できなかった総理」などとして求心力低下につながる可能性があります。