放射線毒性により健康被害を生じさせるおそれが指摘されている劣化ウラン弾を、アメリカがウクライナに供与する見通しだと報じられました。
13日付けのウォール・ストリート・ジャーナル電子版によると、ウクライナに引き渡されるアメリカの主力戦車「エイブラムス」の弾薬として、バイデン政権が劣化ウラン弾を供与する見通しだということです。アメリカ政府高官の話として報じたもので、国防総省がエイブラムスに装備することを求めているとしています。
劣化ウラン弾はアメリカ軍が通常使用している弾薬で、遠距離からの射撃でもロシア軍の戦車の装甲を貫通する威力があるということです。
供与についてはホワイトハウスでも議論され、健康被害や環境への影響が指摘されていることから、懸念する声もあがっていたとしています。
エイブラムスをめぐっては現在、ウクライナ軍の兵士がドイツで操縦や整備訓練を受けていて、秋にも引き渡される予定だということです。
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