■テニス・ATPチャレンジャー カリビアン・オープン(日本時間14日、プエルトリコ)

元世界ランク4位の錦織圭(33、ユニクロ)がATPチャレンジャー、カリビアン・オープンの1回戦に登場。1年8か月ぶりとなる復帰戦でストレート勝ちした。

2021年10月9日、BNPパリバオープン1回戦以来、612日ぶりの実戦となった錦織は昨年1月に股関節の手術を受け、リハビリ中に右足首を痛めた。前日の会見では「楽しみな気持ちはすごく大きいです。まずは試合を楽しむことが一番かなと思います。しばらくは自分のプレーに納得がいかなくてイライラすることも多いと思うので、なるべくうまくメンタルを落ち着かせてプレーできるように意識しています」と語った。

復帰戦の相手は世界ランク333位、C.ランモ(27・アメリカ)、身長191cmで強烈なフォアハンドが武器の選手。錦織は第1セットの第1ゲームでリターンエースを決めるなどいきなりブレークに成功した。

久しぶりの実戦でも序盤はフォアハンドのクロス、バックハンドのダウンザラインと相手を翻弄し、第7ゲームもブレーク。第1セットを6-2で奪った。

第2セットに入っても3ゲーム目でブレークを奪い、終始リード。6ゲーム目でブレークバックされ3-3と並ばれたが9ゲーム目ですぐさまブレーク。ゲームカウント5-4とするとそのまま一気に6‐4で勝利した。

試合後、錦織は「意外と順調だったなと思います。身体はめちゃくちゃ重かったんですけど、ちょっとこの湿気と緊張と多分いろんなもんでかなり重かったんですけど、何とか勝ててうれしかったです」と喜んだ。競り合った2セット目に関しては「めちゃくちゃ危なかったですね。自分が前に出てプレッシャーかけることが、今日やることっていう作戦としてあったので、それをなるべくタイトなポイントでもやろうっていうのを心がけてました。出来としては良かったんじゃないかなと思います」1年8か月ぶりの勝利に、ホッとした様子を見せた。

錦織 2(6‐2、6‐4)0 ランモ