来年度、市の再編計画で休校となる高知県四万十市の下田中学校の生徒たちが「地区に学校を残してほしい」という手紙を高知県に渡しました。
県に手紙を出したのは下田小学校の児童と下田中学校の生徒です。四万十市では6年前から小中学校の再編計画を進めていて、来年度から、下田中学校は中村中学校に統合されることになっています。生徒たちは現在、近くの下田小学校の校舎を利用。中学校の旧校舎は、看護大学が利用するために市が公費を投入して工事を進めていましたが、国の認可が下りずに事業を断念しました。手紙には『学校を残して欲しい』と言い続けた意見を市が受け止めてくれなかったこと、台風や津波からの避難場所になる高台の校舎からうつらなければいけなくなったこと、などが記されています。
「下田中学校という名前には、こだわりません。四万十市立小中一貫校でもいいんです。この少ない人数でも地域に温かく見守られる小さな学校を新たな形で作り直してくれませんか?『命』も、『願い』も大人に守ってほしいです」
県が受け取った手紙は濵田知事に渡されるということです。