ロシアに対し反転攻勢に出たウクライナは、東部と南部であわせて7つの集落を奪還したと発表。ゼレンスキー大統領は「厳しい戦いだが前進している」と強調しています。

12日、SNSに投稿された東部ドネツク州の集落とされる映像です。ウクライナ兵とみられる兵士たちの姿が見えます。

ロシアに対し反転攻勢に出ているウクライナは、すでにドネツク州の4つの集落を奪還したとしていますが、マリャル国防次官は12日、ドネツク州と南部ザポリージャ州でさらに3つの集落を取り戻し、あわせて7つの集落を奪還したと発表しました。

ゼレンスキー大統領は「悪天候が続き、任務遂行は困難になっているが、兵士の力が成果をもたらしている」と激励しています。

ウクライナ ゼレンスキー大統領
「厳しい戦いだが我々は前進している。これは極めて重要だ」

一方、ウクライナ内相などによりますと、南部ヘルソン州のダムの決壊に伴う洪水の影響で、ヘルソン州やミコライウ州でこれまでに12人が死亡、41人が行方不明になっているということです。

こうした中、IAEA=国際原子力機関のグロッシ事務局長は12日、ツイッターに「ゼレンスキー大統領と会談するためウクライナに向かっている」と投稿。決壊したダムの水を冷却水として使用しているザポリージャ原発の状況を確認するほか、支援策についてゼレンスキー氏に説明することにしています。