東京電力は、12日午前8時半すぎから、福島第一原発でたまり続ける処理水を放出するための設備の「試運転」を始めました。試運転では、真水と海水を流して移送ポンプの性能を確かめるほか、緊急時に水を遮断する装置が正常に停止するかなどを、2週間ほどかけて確認することにします。

また、12日は放出に反対する10の市民団体が、東電と意見交換しました。

市民団体側は、「関係者の理解なしにいかなる処分もしない」という約束について触れ、「理解が得られていない状況で放出に向けた工事を強行するのは約束違反ではないか」といった厳しい意見が相次ぎました。

東電は「約束違反になるとは考えていない」と話し、説明を続けていく考えを示しました。