先月、北朝鮮が打ち上げに失敗した衛星搭載ロケットをめぐって、韓国軍は残骸とみられるものが落下した海域に数隻の中国艦船が展開していると明らかにしました。

北朝鮮は先月31日、初となる軍事偵察衛星の打ち上げと称し、弾道ミサイルのようなものを発射しましたが失敗。韓国軍は、於青島の西側およそ200キロの公海上に落下したロケットの2段目とみられる残骸を海中から引き揚げる作業を進めています。

こうした中、韓国軍はきょう、同じ海域に数隻の中国艦船が展開していると明らかにしました。

韓国軍合同参謀本部 報道担当者
「特に我々が対応しなければならないことは起きていない」

中国側の動きについて、韓国の大手紙・東亜日報は「偵察衛星やロケットに中国産の部品が含まれている可能性を念頭に置いているのではないか」との見方を報じていて、中国が残骸の捜索や韓国軍の監視に乗り出した可能性もあります。

中国と韓国をめぐっては今月、韓国に駐在する中国大使が最大野党の代表と会った際に、「中国の敗北に賭ける人たちは後で必ず後悔する」と発言。これをきっかけに双方が相手国の大使を呼び出すなど、対立が起きています。