福島県のブランド米「天のつぶ」に、老舗の味。福島県いわき市に、県内でも珍しいチャーハン専門店が、オープンしました。

中華鍋が奏でる音色とリズムが、食欲をそそります。12日、いわき市小名浜にオープンした「炒飯専門店東(あずま)や3代目」。

看板メニューは、ブランド米「天のつぶ」に、スパイシーな海の幸をたっぷりと加えた「爆旨えびちり炒飯極(きわみ)」です。

水津邦治アナウンサー「いただきます。エビがぷりぷりで甘辛のソースもおいしくて最高です!」

鍋を振るのは、食堂の3代目、東孝之さんです。引きこもりがちだった大学時代、料理人の祖父がふるさと・台湾に連れて行ったくれたことが「食の世界」を志したきっかけでした。

東孝之さん「台湾の方々の温かい人柄に触れて、人生を再出発するやり直すきっかけを得ることができた。祖父が興したお店をつなぎたいと思った」

店は去年、先代の母が体調を崩し一時閉店。しかし、再開を待ち望む周囲の声もあり、台湾でも大人気の漫画「中華一番」からヒントを得た「えびちり炒飯」をひっさげ、「チャーハン」に特化した専門店としてリニューアルオープンしました。

東さん「チャーハンのおいしさを県外や、海外の方にも知っていただきたいと思っている」

オープン直後から、多くの人たちが訪れ、店自慢のチャーハンに舌鼓を打っていました。

お客さん「めちゃくちゃうまいです。やっぱり感動です。みんなに食べてもらいたいです、この味を」

東さん「台湾といわきをつなぐことができたらなと思っています」

東さんは、食を通じた「福島と台湾の交流」を続けていきたいと話しています。