雄国沼から流れる農業用水を利用して発電している福島県喜多方市の小水力発電所が、6月11日、住民などに公開されました。

小水力発電所は喜多方市の雄国山麓にあり、雄国沼から流れる農業用水に設けられました。県内でこの場所を含め4か所に小水力発電所を設置して再生可能エネルギーを推進している「信夫山福島電力」が県の補助を受けてつくり、3年前から発電しています。
設備の公開は、コロナ禍でできなかった開所式に代わるもので、地域の住民や関係者など約20人が参加しました。

地元の雄国山麓土地改良区の猪股慧理事長は「雄国山麓では昭和の頃から水力発電のアイデアがあり、当時の願いが実現して感謝しています。雄国山麓は代々400年担い守ってきた想いのこもった場所であり、資源再利用という貢献の仕方で私たちの想いを伝えていきたい」と話しました。
雄国第一小水力発電所の最大出力は49キロワットで、約53メートルの高低差を利用して一般家庭・約90世帯分の年間消費電力を作り出すということです。














