内閣官房長官や自民党の参院議員会長などを務め、「参院のドン」とも呼ばれた青木幹雄氏が亡くなりました。89歳でした。

遺族によりますと、青木幹雄元官房長官はきのう午後8時35分、老衰のため亡くなりました。89歳でした。

青木氏は、竹下登元総理の秘書を務めた後、1986年の参議院選挙で初当選。1999年に小渕内閣で初入閣し、官房長官に就任しました。

翌2000年に当時の小渕総理が緊急入院し意識不明になった際には、総理の臨時代理として内閣総辞職を判断しました。

その後も自民党の参議院幹事長や参院議員会長など要職を歴任し、小泉政権時代には小泉元総理を牽制しながらも支え続けたことで、参院自民党の人事・運営を掌握。「参院のドン」と呼ばれました。

2010年に政界を引退しましたが、その後も自民党内に大きな影響力を与えた政治家の一人です。

葬儀は近親者のみでとり行われることになっていて、「お別れの会」が地元の島根県で予定されています。