新型コロナウイルスの感染拡大で休業を余儀なくされ、その後感染者の療養施設として利用されていた青森県八戸市内のホテルです。感染症法上の5類に移行されてから1か月。この先の夏まつりなどを控えて利用客の回復に期待を寄せながら通常営業を再開しました。

八戸市の「グランパークホテルパネックス八戸」。市の中心部近くに立地するこのホテルは新型コロナの5類移行から1か月たった8日、通常営業を再開しました。

※グランパークホテルパネックス八戸 佐々木達弥支配人
「やっと世の中が通常に戻っていく印でもありますし、ホテル側もまた通常営業できる喜びも強かったです」

新型コロナの感染が拡大した2020年3月以降宿泊客が激減。稼働率は通常の3割以下にまで落ち込みました。全国を対象に緊急事態宣言が出された時には約1か月の休業を余儀なくされました。

※グランパークホテルパネックス八戸 佐々木達弥支配人
「この状況がいつまで続くのか不安でしたし売り上げが減少する中で雇用をどう守っていくのかかなり苦労した」

出勤する従業員の数を調整するなどして営業していましたが回復の兆しが見えない厳しい状況が続きました。こうした中、軽症のコロナ患者の療養施設として活用したいと県から依頼を受けます。コロナが5類に移行となった5月8日まで食事の提供や体調の確認などを行い療養施設としての役割を担ってきました。

※グランパークホテルパネックス八戸 佐々木達弥支配人
「終了が決まった時は正直ホッとした部分もあります」

ホテルはこの1か月予約の受け付けをはじめ設備の入れ替えも行って再開に向けた準備を重ねてきました。営業再開初日の8日は予約を受け付けた部屋のうち8割近い40部屋ほどが稼働しました。

※グランパークホテルパネックス八戸 佐々木達弥支配人
「ビジネスのお客様もだいぶ戻ってきているようですし今年は三社大祭も通常開催されるということで観光客の皆さまもたくさん八戸にお越しいただけるのではないかと大変期待をしております」

この先の予約も順調に入りはじめていて、コロナ禍から心機一転宿泊客のさらなる回復に大きな期待を寄せています。