6月2日の大雨では、愛知県岡崎市の農業にも大きな被害が出ていました。一週間経った9日、CBCテレビ「チャント!」の大石邦彦アンカーマンが、JAあいち三河の東部営農センターに伺いました。

(大石邦彦アンカーマン)
「こちら、被害がかなり深刻だということです。あっ看板が出ていますね。「営業停止中」と書いてあります。

約1.5メートル水没 敷地内にある全ての機械、農産物が…


岡崎市東部の農業の拠点となっている東部営農センター。2日の記録的大雨で甚大な被害を受けました。

(JAあいち三河 東部営農センター 岩月潔センター長)
「約1メートル50センチ水没して、ここの敷地内にある全ての施設、機械、農産物、現状では全て壊滅的にダメ」。


センター全体が、およそ1メートル50センチの高さまで水に浸かりました。


(JAあいち三河 東部営農センター 岩月潔センター長)
「(施設)全体の泥を、業者がかき集めています」

敷地の一角には、トラックに積まれてかき集められた土砂が、山になっています。


販売していた肥料や農薬なども泥だらけになる被害に。9日も朝から後片付けに追われていました。ビンなどを一つ一つ手洗いします。

(大石邦彦アンカーマン)
「最初この現場を見た時、どんなふうに感じられた?」
(従業員)
「ぼうぜんとしてしまって…もうずいぶんキレイになった」

小麦140トンを処分


そして、飼料用のコメの苗にも被害が。

(大石邦彦アンカーマン)
「泥と、小枝のようなものだったり、木の葉が苗についている」


(JAあいち三河 東部営農センター 岩月潔センター長)
「(浸水した苗は)無理をすれば使えるかもしれないが、今後生育の段階で、病気が出たりする可能性があるので、多分廃棄処分になる」

出荷予定だった麦およそ140トンを処分することに。