猛毒の卵巣が混入した恐れのあるフグの白子が4パック販売された、三重県四日市市のスーパーマーケットでは、9日昼過ぎに自主回収が終わりました。一方、愛知県豊橋市の鮮魚店でも、同様の白子が1人に販売されていたことがわかりました。


問題の白子が販売されたのは、三重県四日市市のスーパー「タチヤ四日市店」です。この店は、石川県内の加工業者から仕入れたゴマフグの白子4パックを、8日に3人の客に販売しました。


その後、白子に猛毒のある卵巣が混入していたおそれがあることがわかり、自主回収を進めていましたが、9日昼過ぎまでに報道を見た3人の客から連絡があったということです。

4パックのうち2パックを買った1人はまだ白子を食べていませんでしたが、他の2人は、白子を一部食べたということです。

四日市市によりますと、これまでに健康被害の連絡はないということです。


一方、愛知県豊橋市の豊橋魚市場内にある鮮魚店「魚喜久商店」でも、卵巣が混入した可能性があるゴマフグの白子を販売していたことがわかりました。

石川県内の加工業者から仕入れたもので、8日に1人が購入していて、店が回収を進めています。

豊橋市によりますと、9日正午の時点で、保健所への健康被害の報告などは入っていないということです。

フグの卵巣には猛毒のテトロドトキシンが含まれていて、保健所は購入した場合は食べずに店に連絡するよう呼びかけています。