新潟県長岡市に住む70代女性が「有料サイトの料金に未払いがある」などとして、現金110万円をだまし取られる被害がありました。警察は特殊詐欺事件として捜査しています。
警察によりますと6月3日正午頃、長岡市の70代女性の携帯電話に実在する金融会社の職員やNPO法人の職員を名乗る男から電話がありました。男は「昨年契約された有料サイトの料金に未払いがある。支払わなければ凍結します」「未払い代金を支払っても返金制度があります」などと話したということです。
さらに「あなたの携帯電話はウイルスに感染している。そのせいでいろいろなところに被害が出ている。サイバー保険に入る必要がある」などと言われた女性は、男に言われるがまま、指定された3つの口座にあわせて11回、合計110万円を振り込んだということです。
その後、さらに警察官を名乗る男から女性に電話があり「今回のことは誰にも公言するな」などと言われました。不審に思った女性が家族に相談し、被害に遭ったことが分かったということです。警察は特殊詐欺事件として捜査しています。
警察によりますと特殊詐欺を疑わせるような電話が相次いでいて、どんなに冷静な人でも特殊詐欺の被害に遭う恐れがあることから「電話などでお金の話が出たら、詐欺の可能性がある。家族や警察に相談してほしい」などと呼び掛けています。