アフターコロナで海外旅行の需要が高まりつつあります。現在、岡山空港発着で運航が再開された国際線は台北線のみですが、その台北線の利用促進をはかりつつ、他の路線の早期再開や開拓にもつながればと、岡山県が旅行代理店向けにセミナーを行いました。

(台湾観光協会 大阪事務所 王沁柔さん)「館内の装飾とかがおしゃれになって、インスタ映えとか、おいしいお土産を買ったり、おいしい食べ物を食べたり、イメージがかなり変わりました」

旅行代理店を対象に岡山県などが開催した「アップデートセミナー」です。台湾・韓国・タイの政府系の観光団体や航空会社の担当者らが、コロナ後に新たに加わったそれぞれの観光地の魅力を語りました。

岡山空港発着の国際線は、台北線が今年3月に3年ぶりに運航を再開。台湾観光協会は、日本からの旅行者の増加に繋がればと、先月から始めた海外旅行客にギフト券が当たるキャンペーンなども紹介しました。

(台湾観光協会 大阪事務所 王沁柔さん)「5月1日から2025年6月末まで、約2万円キャッシュバックキャンペーンを行っています」

(台湾観光協会 大阪事務所 洪維良所長)「これから夏です。台湾は南の国ですので、ぜひぜひ直行便に乗って台湾に来てください」

岡山‐ソウル線はまだ再開時期は未定ですが、韓国ドラマやK-POPの人気などから韓国旅行の需要は高まっているといいます。大韓航空は、岡山線の10月29日までの運航再開を目指していることを明らかにしました。

(大韓航空 西日本支店販売課 柘植雅晴課長)「できればもう少し早めた形で、前倒しして運航を再開できないか協議しております」

また岡山県は、コロナ前には約180万人の日本人が訪れたというタイへの直行便の誘致も目指しています。タイの観光庁は国内での祭りがコロナ前の形に戻ったことや、発達した公共交通網などをアピール。新たな旅行商品の開発に生かしてほしいと話しました。

(岡山県航空企画推進課 大塚英司課長)「インバウンドは好調で、アウトバウンドがまだもう少しコロナ禍前まで戻っていない。魅力的な旅行商品を旅行会社に作っていただいて」

(スタジオ解説)
岡山・高松空港発着の国際線についてまとめました。高松発着便はすでにソウル・台北・香港の3路線が運航を再開している一方で、岡山はまだ台北線のみです。

今後の予定を見てみますと、岡山空港ではソウル線、上海線、香港線はいずれも10月28日までの運休が発表されていますが、VTRにもあったようにソウル線は少しでも早い再開に向けて動いているということでした。一方、高松空港ではまだ上海線の再開のめどは立っていないということです。

岡山県は香港と上海についてもセミナーを検討していて、運航再開の機運が高まることに期待を寄せています。