往復2万5000キロの「オイルロード」。中東産油国で積み出した時点の価格で約200億円の原油を、2億円の燃料費をかけてタンカー「日章丸」は運んでいる。10回シリーズの7回目。(2013年8月30日~同年10月12日に同乗取材)
◆東京湾を出て21日目

RKB久間直樹「最初に原油を積み込むアラブ首長国連邦(UAE)のダス島の沖合いに着きました。東京湾を出てから21日目です。原油の採掘に伴って発生するガスを燃やす“フレア”と呼ばれる設備から、炎が上がっているのが見えます。沖合いまでのびているパイプラインを通して、日章丸に原油を積み込みます」
◆産油国側から撮影制限

原油の積み出し設備は、重要施設。原油を日章丸に積み込む場面は、産油国側から撮影を制限された。
イスラム教徒が多い中東産油国、お酒などとともに、カメラは一時、鍵つきの専用ロッカールームに入れられた。
◆「二港積み、三港積みは普通」

RKB久間「丸1日をかけて原油100万バーレル、約13万5000トンを積み込みました。これから次の積み込み地・カタールのハルル島に向かいます」
RKB久間「ダス島からハルル島までの距離は?」
松本船長「50マイルくらい、約90キロメートル。5時間弱ですね」
RKB久間「積み込む原油の量は?」
松本船長「ダス島で全体の50%、ハルル島で残りの50%」
RKB久間「一つの積み地でなくて、複数の積み地に行くのは普通?」
松本船長「二港積み、三港積みは普通ですね。一港積みのときもあるんですけど」
RKB久間「今回の原油は主に何に使う?」
松本船長「ガソリン、軽油、灯油、潤滑油を精製するために必要な分も」














