伊那市の老舗和菓子店がたんぱく質を手軽に補給できるゼリーを開発しました。

開発のきっかけになったのは、息子の難病でした。


商品を開発したのは伊那市の老舗菓子店「菓子庵石川(いしかわ)」で、8日、市内で商品の発表を行いました。

■菓子庵石川 石川雄也(いしかわゆうや)さん
「10歳になる息子がいるが、おととし筋肉が次第に衰えていく進行性の難病を発症した。現在の医学では治すことができず、今は歩くことができない状態」

石川さんの10歳の長男は、2021年、筋肉が次第に衰える病気を突然発症。

病気の進行を遅らせる薬の副作用のため食事のカロリーを制限されています。

このため石川さんは、病気の人でも食べられる低カロリーの食品を作りたいと、開発に取り組みました。

完成した商品はその名も「マッスルゼリー」。

国内外で活躍するボディビルダーが監修した、身体への吸収がよくたんぱく質の純度が高いプロテインを配合。

砂糖は一切使っていないため低カロリーで、疲労回復などが期待される成分が入っているということです。

■菓子庵石川 石川雄也さん                               
「(療養中は)カロリーを気にして摂取できないので甘いものが食べられない。マッスルゼリーはだいたい40キロカロリーなので気にせず食べられるので息子もよろこんでいる」

商品は、店の直営店やインターネットで販売され、売り上げの一部は日本筋ジストロフィー協会に寄付されるということです。